故郷の繊細な四季の変化を、ご紹介します。

秋の実 9月17日   
 マタタビ

裏山を歩く。初秋の気配が漂う。雑木林に入り込むとマタタビ。もう熟し始めている。「ネコにマタタビ」と言う言葉がある。子供の頃、本当にネコが飛びつくのか試したことがあるが、ネコによる。ジャレつくネコもいれば、無視する奴もいた。
ただし、広辞苑にはネコ類が好むと記されている。
 アケビ

桑の老木に巻きついているツル。アケビのツルだ。開くまでにはもう少し時間がかかるが、少年時代を思い出す。白色で半透明の果肉をほうばる。甘く駄菓子の替りだ。学校から帰ると子供達は山に入り、争ってアケビ取りに興じた。若いアケビは家に持ち帰り、コヌカに入れて熟すのを待った。
秋の実 9月18日 
ムカゴ

家の裏のイチイの木に絡んでいるヤマイモのツル。葉の付け根に付いているムカゴ。これを土に下ろすと小さなヤマイモが芽を出す。誰かが植えたものだろう。自然薯(ジネンジョ)とは違うが、つるの太さを見ると、霜が下りれば灰汁が抜けて食し頃のようだ。
 山椒

雨上がりの朝、近づくと眠気を覚ますような香りが鼻をつく。実が裂けて黒い種子が剥き出ている。この実は香味料や胃腸薬などに使われているらしい。幹や枝は、観光地で目にするが、「すりこぎ」の材料となる。芽も香味料として利用されると言う。


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