故郷の繊細な四季の変化を、ご紹介します。

名残の夏 8月27日  
 コスモス

道路脇や畑の法面にコスモスが咲く。咲く様は無造作だが、それぞれがその場の景色に溶け込んでいる。
コスモスの背景はトウモロコシ畑。昭和30年代までは、こんな風景が何処でも見られた。私の故郷。直ぐそこに秋が忍び寄っている。
 オミナエシ

トウモロコシ畑の隅に咲いていた。オミナエシ。口に出して母を思う。お盆が近づくと母が野山に入り、この花を摘んできた。そして仏壇に飾ったものだ。今では野で目にする事は少なくなったが、この花を愛する人は多い。
名残の夏 8月28日 
 そば

そばと言えば、信州-小林一茶を連想するが、上州・嬬恋のそばも捨てた物ではない。この圃場は標高860m。霧の下で白い花が揺れている。それはまるで黄緑のジュータンに白い蝶の群れ。何故か、藁葺き屋根の納屋に似合う。
 そば

キャベツを収穫したあと撒かれた。
標高860mの太陽と、夜から朝にかけての霧に育まれ、収穫を待つ。
このそばは誰が打ち、誰が食するのだろう。いずれにしても、彼らはこの花がここに咲いていた事は知らない。


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