
故郷の繊細な四季の変化を、ご紹介します。
| 朝の風景 7月 6日 | |
![]() |
朝霧 上田市に向かう途中、在職時、造成に関わった農道を走ることにした。砂井から上がり、北山で目的の道路に乗った。朝の霧がスクリーンとなって流れている。視界が遮られるようだ。十年ほど前には、毎日顔を出していた現場である。 |
![]() |
浅間山 農道を少し走ると急に視界が開け、見慣れた光景が、目の前に飛び込んできた。私は車をとめる。浅間山の稜線を分厚い雲がなめるように走っている。その裾野に湧き立っているのは、霧か雲か。まるで燎原のノロシのようだ。 |
| 朝の風景 7月 6日 | |
![]() |
霧の下 雲の下に現れた耕地は、三十年以上前に造成した。当時と趣は変わらないが、私の付きあった農夫の多くが、既に鬼籍である。私だけが年を取った訳ではない。 人は変わっても、この里の人々は、これからもキャベツを作り続けるだろう。 |
![]() |
キャベツ畑 振り返ると東の空は明るく澄んでいた。変幻自在な雲の塊が動いている。まるで生き物のようだ。手前には色づいたキャベツの緑。雨上がりに畝をたてたのだろう。勤勉な主にしては、右に左に踊っている。苦虫を噛み潰した顔が目に浮かぶ。 |