故郷の繊細な四季の変化を、ご紹介します。

梅雨の晴間
 霧の朝

障子に射し込む朝の光を受け、家を飛び出した。当ても無いが、5月に植えた松苗の様子を見ようと、部落の共有地、馬踏道に向かった。立ち込める朝霧が光に逆らうように流れていく。急なカーブを6つ程登り、振り返ると白い霧が彼方の山裾を覆っていた。何処かで見た光景だ。
 朝日

私はそこで引き返す。もう少し霧の写真が撮れないかと思った。坂の途中に車を止めて、自分の集落を見る。家々が霧の下に佇む。村の庁舎に跳ね返る朝の日。梅雨の晴間、一日が始まろうとしている。
梅雨の晴間
 崖の下

目線を移すと眼下に広がるデイサービスセンター。母が週3度世話になっていた施設である。ここは霧で霞んでいる。盆地のような形状で、風が弱いのだろう。未だ眠りから覚めていない。
 逆光

定番の西栗平に登る。霧が生暖かい空気に溶け込んでいく。一瞬々が
日常の始まり。浅間山は何の変哲も無いので、馬鈴薯の畑から光の射し込む方向を覗いた。先はキャベツ畑。子供の頃、このあたりで矢尻や土器の破片を拾った。


四季おりおりはこちらから