故郷の繊細な四季の変化を、ご紹介します。

霧の朝 大前東栗平
 流れる

雨上がりの早朝、畑の様子を見ようと軽トラに乗った。日増しに濃くなる木々の佇み。白い霧が空を二分し、南から北に流れる。靴が露に濡れ、冷気が足元を襲う。私は車からデジカメを取り出し、思わずシャッターを切る。
 アイリス

雫をたたえたアイリスの花。夜半の雨の名残。射し込む光に輪郭の鮮やかさが眩しい。畑の所有者が植えたのだろう。農作業に疲れると手を休め、この花を見やる。華やかさの内に気品をかもし出すアイリス。
暫しの休息。
霧の朝 大前西栗平
 霞む

アイリスの鮮やかさを目に残し、浅間山を撮ろうと、定点に向かった。ここでも山裾を霧が流れていた。
一雨毎に畝を埋めるキャベツの鬼葉。7月になれば、キャベツ切る農夫の姿が撮れるだろう。
朝日を受けている右の建物は、農作業小屋。
 レンゲツツジ

浅間山よりこの咲き姿に興味を引かれた。誇るように枝を広げるその花。棚田の水面に処女光が吸い込まれていく。後10分もすれば、この花にも朝の陽が届くだろう。
深紅のレンゲツツジ。


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