
故郷の繊細な四季の変化を、ご紹介します。
| 6月 風景 大前西栗平 | |
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浅間山 浅間の残雪も殆ど消えて、嬬恋の季節。中腹の右、「逆さ馬」と呼ぶ残雪が僅かに残る。今年は余りはっきり現れなかったが、雪で出来た駿馬は、春が進むにつれて、地中に姿を消して行く。その残像により、人々は田んぼを起こし、種をまく時期を知る。浅間山はこの里にとって、一種信仰の山である。 |
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茅葺 友人の父が幼い頃住んでいた茅葺の家屋。家の新築に伴い、移設したと聞いている。大正から昭和にかけて、激動の時代を生きた住居を、壊すのが忍びなかったに違いない。 移設には多くの労力がかかっただろうが、それが先人の気概。 今は納屋である。 |
| 6月 田んぼ 大前西栗平 | |
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マガモ 田植えが始まり、そして終わる。先祖が開いた田んぼ。水が湧き太陽があたる僅かな平地を起こす。多くの田んぼが荒れてしまったが、営々とモミを播く農民がいる。朝日を浴びているのはマガモ小屋である。昨年まで、人や農薬に変わり、マガモの一家が草取りをしていた。 |
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ツツジ 緩やかな傾斜地に石を積んで田んぼを造成した。僅かに流れる沢の水を引いて、苗を植える。土手にはヤシマやクルメツツジが咲き誇る。収穫には何の影響もないが、ここには日本人の心がある。 朝日を受けて水面に深紅の花が揺れる6月。 |