
この里に住む人々の暮らしを、おりおりにご紹介します。
| 集落 | |
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砂井地区 今まで何百回となく見た光景だが、何故かカメラを向けたくなった。山の窪地に息づく生活。古来、人々は水が沸き、太陽が降り注ぐこんな場所に集落を構えたに違いない。 今、田んぼは姿を消し、一面キャベツ畑に変わったが、カエルが鳴き、蛍が舞った光景は心に残る。 |
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鳴尾地区 午前5時30分、朝日が刺し込もうとしている。僅かな平地にどっしり構える家屋。ここにも人間の営みがある。見上げれば数年前竣工した農道。行き止まりの集落がつながる。それでも人々の生活は変わらない。時間が来れば、コンクリートの橋の向こうに太陽が沈んでいく。 |
| 土と生きる | |
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受け継ぐ 3世代の農作業。トラックターでマルチを張る。支柱の立て方を教える祖父。こうしてこの村の農業が受け継がれていく。キャベツの定植作業は、この時期どこでも撮れるが、この光景は珍しい。 私が写真を撮らせて貰っていると、車を止めて浅間山を写していた観光客が、私の後ろでシャッターを押した。 |
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老女 土にへばり付くように鍬を下ろす老女。その姿に心を揺さぶられる。車から降り、写真を撮らせてくれるよう、大声を上げる。 老女は私の方を見たが、物を言わない。顔見知りである。私は名前を名乗り、再び写真を撮らせて欲しいと言う。老女はしばらく私の方を見ていたが、私に背を向けて大きく鍬を振り上げた。私は慌ててシャッターを押し、その背中に礼を言う。 |