この里に住む人々の暮らしを、おりおりにご紹介します。

昭和30年代の故郷―大前
戦争が終わって十数年が経ち、人々の暮らしも落ち着きをとり戻した。
高度成長期の序章で、土地が売れ茅葺きの屋根から、トタン屋根の近代的な家屋に変わりつつある。
部落を走る国道も拡幅工事が始まり
破壊からの創造を感じさせる。
多くのものを失ったが、生き抜くことのすばらしさを、再認識させたのかも知れない。

                
この時代、牛馬は労働力の中心でした。家の土間の奥には厩があり、牛馬は家族の一員でした。
写真は田植えの代掻きの様子です。
当時の田植えはお祭り騒ぎで、親類縁者総動員で行ったものです。無論、昼は赤飯が炊かれ、子供たちは心躍らせたものです。
                
春祭り―大前
桜が咲く。本当の春の訪れです。5月2日、村は八十八夜のお祭りで、賑わいます。
五穀豊穣と家内安全を祈願する、伝統芸能の獅子舞が、山車と一緒に部落を練り歩きます。
春の陽気に誘われて山を降りた獅子が、祭りの祝い酒を振舞われ、少々羽目をはずしてしまうと言う、物語です。
勇壮な男獅子の舞を一度ご覧ください。
笛に太鼓。村を見下ろす神社の境内から、ピーヒョロ、ピーヒョロ祭囃子が聞こえる。
いよいよ農作業が始まり、村は一気に忙しくなります。八十八夜の祭りはつかの間の休息です。

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